今日は、アメリカで投資を始めたい初心者の方へ向けて、私が投資を始めた時に、これを知っていれば損を防げたのに、、思うことをご紹介します☆
前回、投資を始める前に知っておいてほしいことについてお話しました。
今日は更に深ぼって、投資を始めたばかりの方がやりがちな失敗を、私の体験談を交えてご紹介しておきたいと思いました。
一世代前は、投資やトレードは男性、特におじさんばかりの世界だったと思いますが、最近では大学生や主婦の方でも、投資で大きく稼いでいるのをよく見かけますよね。
おそらくそれに感化されて、やってみようと思った主婦やお母さんの方も多いはずです。
それ自分のことでしょ?
言わないでちょうだい。
しかし、実際にやってみると簡単なものではなく、思ったように稼げない!なんてこともあります。
今日はそんな方のために、私の失敗談をお話し、投資をする上で大切なことを解説していきたいと思います。
この記事を読むことで、以下のことが分かります。
- 投資初心者が陥りやすい失敗とやってはいけないこと
- インデックス投資と個別株投資の違い
- 株式投資で必須のスキル
- 投資系SNSやニュースに振り回されないための方法
全くの投資初心者の方だけでなく、個別株投資について学んでいる最中の投資家の方にも有益な内容になっています。
駆け出し当時の5つの失敗
私が投資の世界に興味を持ち始めたのは2018年でした。
当時、仮想通貨のビットコインが大ブームで、SNSでは仮想通貨にまつわる発信が多く見られました。
“仮想通貨に投資すれば誰でもミリオネア!”とか、“初心者が年収1億超え” などとあったので、自分でもやってみたいと思うように。
そして知識がないまま、仮想通貨と株式投資を見様見真似で始めたんですね。
当時は言われるがまま取引所を開け、ビットコインと話題の株に余剰資金を投げ入れました。
しかし忘れもしない2018年11月、ビットコインは突如抵抗帯を割って暴落しました。
株式もマーケットそのものが暴落したことがトリガーとなり、投資資金は半年もせずに半分になったんですね。
投資してすぐに、投資の怖さを学べたことは良かったのですが、何も勉強せずに始めたのだから当然だったな、と今思えば納得です。
そこで最初に、私が体験した失敗を交えながら、投資における5つの注意点をお話しします。
分析しない個別株投資はギャンブルと同じ
このブログでは、私は投資をすることをおすすめしていますし、それは今でも変わっていません。
そして、個別株に投資することは、資産形成のパフォーマンスを上げる手助けになるので、個人的には一つの投資方法としてアリだと思います。
しかし個別株投資は、前回紹介したインデックスファンドへの投資とは全く違う投資なんですね。
なぜなら、個別株投資は定期的にメンテナンスが必要だからです。
メンテナンスってなんでしょう?
投資している銘柄を定期的に分析することです。
個別株に投資するには、適切な銘柄選定と買い時や売り時を図る必要があり、それに必須のスキルが分析力です。
個別株投資の場合は、必ずしも長期投資になるとは限りません。
長期投資とは、1年以上その銘柄を保有することを意味します。
なぜなら個別株の場合、ファンダメンタル的状況が悪い方向に変わってしまえば、過去にどんなに良い銘柄だったとしても売らなければならないこともあるからです。
個別株を分析する際に見ておくべき要素がこちらです。
- チャート
- 金利の影響
- 景気サイクル
- 決算書
- その株個別のニュース
これ以外にも、個別株によっては世界情勢やコモディティ価格などの地政学リスクに大きく関わることがあるので、より研究を要する場合もあります。
チャートというのは株価の値動きを分単位で表すもので、チャートの値動きから買いタイミングを図ることができます。
これをテクニカル分析と言います。
しかしテクニカル分析だけでは投資はできません。
適切な銘柄を選ぶための分析も必須で、金利の影響はどうか、景気サイクルはどの位置にいるのか、などを考慮しないといけないんですね。
また個別株そのもののニュースや、FOMCやCPIなどの経済指標のチェックも大事です。
グロースを期待して長期で持ちたいなら、決算書もある程度は読めるようにしたいですね。
決算書は、ビジネスの内容から業績まで詳細が書かれている四半期毎のレポートです。
決算書は四半期ごとに出されますので、四半期決算も常に追う必要があります。
会社の過去の業績、近況はどうか、その事業を邪魔する壁はないかなど、投資銘柄への情報は常にアップデートが必要です。
ニュースでどんなに噂になっている話題の株でも、中身がなければいつか必ず地に落ちます。
例えば2020年夏頃、EV株が流行っていたこともあり、テスラやNIO、ニコラなどの話題で持ち切りでしたね。
しかし、結果テスラは上がり続け、ニコラやNIOはそこから下がっていきました。
🔺🔺写真はニコラ日足とNIO週足チャート。ニコラなんて恐ろしく下げていますね。。
どちらも赤字企業で、ニコラはまだ商品さえない企業でした。
株価は会社の良し悪し関係なく、短期的には大きく変動するんです。
一方テスラは、その後上げ続けました。
テスラは2019年頃は、終わった会社だと噂されていましたが、イーロン・マスクさんの努力で、今では黒字転換企業まで上り詰めていますよね。
投資と恋愛は違うよ!一つの銘柄に固執する怖さ
私の最初の失敗は、分析力のなさだけでなく、一つの銘柄に固執したことも原因でした。
私が初めて投資した株は中身のないバイオテック株で、今では1/10まで下がっています。
私は当時、ネットから色んな情報を集め、”良い銘柄を一つに絞ってガチホすべき!” といった誤情報を鵜呑みにしていたんですね。
私が投資した株は、決算書が悪い会社だったことも前提にありますが、もし他に良い銘柄にも分散投資していれば、資金を半分に減らすことはなかったんです。
そして大きく下げ続けるような個別株であれば、一旦損切りするほうが懸命です。
例え今どんなに良い企業でも、未来は分かりませんから、”ガチホする” という考え自体危険なのですね。
場合によって、その銘柄が素晴らしい業績とパフォーマンスを出し続け、結果的に長期投資になることはあるんですが、それは結果論なんですね。
前回、インデックスファンドに長期投資しろと言っていましたが、それは大丈夫なんですか?
はい。インデックスファンドはいくつもの銘柄に分散され、管理された商品なので安全なのです。
インデックス投資は、個別株投資にはない点が2つあります。
- 何百という銘柄に分散されていること
- プロに管理され運用されていること
個別株投資は、インデックス投資よりもパフォーマンスを高めるために、自分で銘柄を選び運用する投資方法です。
ですから、自分で優良銘柄を複数選び、ファンダメンタルを加味しながら、常にその銘柄を分析し続けることが必要不可欠。
場合によっては途中で売り抜けたほうが良いこともあるので、株価が上がりすぎたタイミングでは、一旦手放すことも必要です。
恋愛では一人を愛し続けることが美徳♥とされていますが、投資の世界で長期一極集中は自殺行為になってしまうんです。。
個別株投資を例えて言うなら、一夫多妻制で、妻の最も美しい時期だけ保有する夫。のような感じでしょうか ^^;
人間関係ではけしからん行為も、個別株投資では成功する秘訣だったりするんですよね。。
有料投資助言会社に頼るな、危険!
私が心に残る失敗談の一つに、投資助言会社の助言をあてにして失敗したこと、があります。
投資助言会社って悪いのですか?モトレーフールはとても有名ですよね。
決して悪いものではないんですが、自分で調べず楽して投資するツールではないんです。
投資助言会社には数多くあり、使い方によっては決して悪いものではないです。
例えば、有料の質の良い投資助言の場合、おすすめの銘柄とその根拠を示すための銘柄分析レポートがついているはずです。
その分析を見ながら、自分で分析する練習をしたり、自分の分析と比べて何が違うのかを研究したり、といった使い方なら良いでしょう。
しかしそういった優良な助言会社やプロの投資家でも、ときにとんでもない会社の株を勧めてくることもあります。
なぜそのような株を勧めるのでしょうか?
そのときの流行りに合わせて、会社の業績はどうであれ、夢のある株を紹介することがあります。
それを見抜くためには、投資助言のレポートを読むことはもちろん、自分でも分析できる知識がないと、利益どころか損失を被ります。
またどんなに優良な投資助言でも、いつ買えば良いのかとか、どんなファンダメンタルになった場合は売りなのかなど、売り買いのタイミングまでは助言していないことがほとんどです。
個別株の短期投資で成功するには、銘柄選定だけでなく、売り買いタイミングも重要なのです。
だから多くの初心者投資家の方が、プロのいうことを聞いて投資したのに利益が出ない。。なんてことが起こるんですね。
高配当、甘い蜜には毒がある
個別株には高い配当の株がありますが、グロースと配当が稼げて一石二鳥だと思います。
高配当株は、株価が下がりやすいなどのマイナスの理由があるので注意してください。
株の中には高配当の株も存在します。
そもそも配当とはなんなのかというと、企業が株主(株を持っている投資家)に還元する方法の一つです。
株で儲けるには、買った株が買値より上がれば儲けがでますが、更に配当金を出す会社に投資していれば、グロースと配当の2種類の儲けが得られますよね。
しかし、必ずしも株が上がる保証はありませんから、株価が大きく下がってしまえば、配当金以上の損失を被ることもあります。
また、配当が高い会社というのは、必ずその理由が存在するんです。
優良企業の配当は、多くても3%前後です。
一般的に、企業が配当を出す場合は2つに分けられます。
- 歴史が長い優良企業で株価上昇に期待できないから、あり余ったお金で配当を出す場合
- 投資家に投資させるために無理して高い配当で釣っている場合
例えば優良企業でいうと、アメリカの老舗ファーストフードのマクドナルドや、子供たちの給食に必ず出てくるジェネラルミルズのような企業です。
こういった優良企業の配当は、通常1〜3%が相場なんですね。
歴史長い優良企業は、これまでの利益による余剰資金が溜まっているので、健全に投資家に還元できる財力を持っています。
この余剰資金のことを “内部留保” といいます。
成熟企業の欠点は、これから劇的に成長し、株価が大きく上がるということは見込みにくいということです。
だから企業はグロースが期待できないことを知っているので、別の還元方法として配当を出しているのです。
しかし中には、たいして利益が出ていない、むしろ赤字なのにやけに高い配当を出す企業もあります。
特に多いのが、公益事業、石油ガスパイプライン系の企業、不動産関連のREIT、そしてタバコの会社です。
企業によっては、10%を超える配当を出すこともあります。
これらの企業は、単に投資家を高配当という見せかけだけで魅了し、投資されたお金を使いビジネスを運営している場合がほとんど。
以前、超高配当の公益株を買っていたら、株価は下がり、更に配当もカットされて結局損して終わりました。。
そういった会社の株価は長年横ばい、または下落トレンドであることが多く、配当以上の損失を被ることも少なくありません。
更に配当制度は個々の企業がいつでも変更できるので、突然配当が廃止になることもあるので気をつけましょう。
資産を分散することの重要性
ある程度投資をしている経験者でも、全財産吹っ飛んだ!なんてことは起こるものです。
これは資金力の高い方でも、リスク管理ができていないと誰でも起こる問題です。
リスク管理で最も大切なことは、分散です。
投資対象を株以外のものに分散することも大切ですし、他の投資方法を活用することも大切です。
ちなみに、運用資産を配分することを “アセットアロケーション” といいます。
株以外で投資対象になるものには、安全資産といわれる国債や債券、仮想通貨や貴金属などのコモディティなど様々です。
そして株式投資以外にも、資産運用方法はいくつもあるんですね。
- IRA(Roth, Traditional)
- 529カレッジセービングプラン
- 不動産
- CD(譲渡性預金)
- 生命保険
- 個人年金
また滅多にありませんが、利用している取引所や銀行が破綻する可能性も0ではありません。
だからこそ、大切な資産をいろんな投資商品や方法に分散したり、取引所や銀行を分けることは大切なのです。
投資を安全に続けるための3つのこと
最後に、投資を安全に長く続けていくために必要なことをまとめたいと思います。
リスク管理は投資する前から始めよう
投資で大切なリスク管理は、一つの投資に集中しないことです。
投資対象を分散する、投資方法を分散する、これができていれば、破産に追い込まれるような事態にはなり得ません。
投資を行う上でのリスク管理方法はこちらです。
- 投資を安全に行うためのリスク管理
- ① 全資産と毎月の収入から投資に回せる金額を決める
- ② 投資に使える金額でアセットアロケーションを行う
- ③ その中で株式は定期的に分析してメンテナンスを行う
株式投資をする前に、自分の全資産と毎月の収入を考え、どれくらいの額を投資に回せるのかを決めます。
投資に使える金額が決まったら、何に投資をするのかを考え、投資のポートフォリオを組んでいきます。
そして最終的に株式投資分の金額が決まったら、分析して銘柄を選び、売り買いのタイミングを考える、という流れです。
個別株の分析方法を確立しよう
個別株投資も取り入れるなら、銘柄分析は必須ですので、自分なりの銘柄分析方法を確立していきましょう。
分析方法は人それぞれ違って良いのです。
ただ大切なので、個別株分析時に重要な要素は再度挙げておきます。
- チャート
- 金利の影響
- 景気サイクル
- 決算書
- その株個別のニュース
これは私が編み出したものではなく、プロ投資家の広瀬隆雄先生などに学んだことなので、安心してください。
また私は、プロの投資家さんの配信を聞く以外にも書籍を読んで、とても参考になったものがたくさんあります。
もし初心者がこれから株式投資を学ぶ場合、CNBCマッドマネーの有名投資家、ジム・クレーマー氏のこちらの本がすごくおすすめです。
こちらの本は、初心者が知るべき株式投資の基礎を1から網羅的に学ぶことができます。
株式投資でやりがちな失敗、資産配分について、株の売り時や買い時を示唆することなど、ジムクレーマー自身の体験談を交えて、最後まで飽きずに読める本です。
プロ用の詳細な分析方法などではなく、兼業で株式投資を始めたい方で、長く株式投資と付き合っていきたい方は絶対に持っていたい1冊です。
最近は価格が高くなっていますので、中古でも全く問題ありません。
いろんなおすすめ投資本が紹介されていますが、基礎学習はこれ一冊でOKです♪
ぜひ見てみてくださいね!
ただし、ジムクレーマーの書籍では決算書分析に関してほとんど触れられていないのですね。
基礎から、でも楽しく決算書分析を分かりやすく学べる本は、高校生でも分かる米国株一択です!
こちらの本のおかげで、会計のかの字も知らない私でも、米国企業の決算書が読めるようになりました。
英語の決算書ですので、その英単語も理解しなければなりませんが、花子先生の書籍は日本語と英文の両方が記載されているので、英語の学習にもなります。
在米歴が長くても、会計を学んだことがない方には本当におすすめです。
花子先生の銀行員の頃の体験談もあって楽しく読むことができます。
ぜひこちらも見てみてくださいね♪
メンタルコントロールも大事
最後に、日々の生活で精神を安定させることが大切というお話もしておきます。
私はパンデミック時に仕事がなくなり、家に篭るようになった時期がありました。
当時、多少の経済支援はありましたが、それでも長期間家で何もせず、毎月の支出は普通にあることに不安を感じていたんですね。
コロナを境にパニックアタックも発症し、これまで気にも留めなかったことを気にしたり、恐怖を感じやすくなったり、精神的に不安定な日が続きました。
本を読んでいても落ち着かないとか、勉強しても身に入らないことが多く、今思えば精神的な体調管理を怠ったせいで、時間を無駄にしていたんですね。
精神的に不安定な時は、ミスが多くなったり、普段はしないような決断をしてしまったり、ということもありました。
いつも変な陰謀論みたいなの見てたよね。。
うるさいわね!SNSのフィードに上がってくるのよ勝手に。
例えばSNS上で拡散された間違った情報を鵜呑みにしたり、使いもしない薬や日用品を買い込んで、お金を無駄にしてしまったり。
あとはコロナの誇大ニュースばかり見て、余計に不安になりパニックアタックを起こしたりと、踏んだり蹴ったりでした。
あの、投資と何の関係があるのでしょう?
例えば、悪い投資成績が続くと、精神的に不安定になりやすいですよね。
そこで損失を取り返そうと、普段はしない投資をして余計に損をすることに注意してほしいんです。
今後も生きていく上で、精神的に弱ってしまう局面必ず訪れます。
そんなタイミングで、普段はしない投資をして一気に損失を出してしまう、ということは誰しも起こりうると思うんです。
そうならないためにどうしたら良いか?ということは、普段から対策を練る必要があるんですね。
精神を安定させる方法は人それぞれあると思いますが、私が取り入れている方法はこちらです。
- 精神の安定を保つためにしていること
- ⭐️ 毎日何かしらの運動(筋トレ含む)をする
- ⭐️ 隙間時間で瞑想をする
- ⭐️ 砂糖の摂取を最低限に努める
- ⭐️ 何か起こったら、誰かに話して客観的な意見を聞く
- ⭐️ 精神的に落ち着かないときは、原因から離れて肉体的に疲れさせる
上記の方法は、2つ役割に分けられます。
- ① 予防
- ② 対症療法
最初の3つは予防法で、最後の2つは実際に何かあった時の対処法です。
予防法に共通しているのは、不安を引き起こしにくい体を作ることです。
例えば、血糖値が上がると不安症が起こりやすいとか、運動や瞑想が不安症や鬱を和らげることは医学的に明確になっています。
健康に関する知識は、Dr. IshiguroやメンタリストDaigoさんの配信がおすすめです!
実際に何らかの原因で不安やパニックを引き起こした場合、一旦不安要素から離れることが重要です。
客観的に自分の置かれている状況を把握するため、家族や友人など信頼している人に事情を話すのも手立てです。
もしも不安で何も手につかない!という場合は運動も効果があります。
運動による身体の疲れが、一時的に不安を忘れさせて、再度問題に向き合った時は冷静で適切な判断が下せるようになります。
自分に合ったメンタルコントロール方法を見つけてみてくださいね。
おわりに
ありがとうございます。
今後の投資に役立てていきたいと思います。
私もまだまだ勉強中ですので、一緒に金融リテラシーを高めていきましょう♪
本記事では、私が投資を始める前に知っておきたかった、安心して投資するために大切なことを5つをお話ししました。
世の中には多くの投資情報で溢れていますし、良いアドバイスも数多く存在します。
しかし、投資の基礎を分からないままに投資をすれば、どんなに良い情報でも使い方次第で損失にも繋がります。
ぜひ投資する際の参考にしていただければ嬉しいです。